2013年7月29日月曜日

麻布の句・川柳・地口・言回し・唄

麻布近辺では、昔から色々な句・川柳・地口・言回し・唄などが伝えられてきた。今回はその一部をご紹介

★麻布句・川柳・地口・言回し集・唄

・狸坂くらやみ坂や秋の暮 岡本綺堂

・白菊か夜は麻布の黄が知れぬ 市川団十郎

・うぐいすをたづねたづねて阿佐布まで 松尾芭蕉

・櫻田に過ぎたるものが二つあり火ノ見半鐘に箕輪の重兵衛

・気が知れぬ ところ坂まで 長いなり

・長袖の命短く殺されて、やどにふたりが寝つ起きつ待つ

(107.堀田屋敷の狐狸退治


・三輪くされ定めて場所も藪医者の、はて珍しき狐(くは)たき討ち哉
(107.堀田屋敷の狐狸退治


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以下85.圓生の見た麻布 から

・弔いを山谷と聞いて親父ゆき、麻布と聞いて人だのみ

・繁盛さ狸の穴に人が住み

・麻布の祭りを本所で見る

・一本は松だが六本きが知れず

・から木だか知れず麻布の六本木

・火事は麻布で木が知れぬ

・ねっから麻布で気が知れぬ

・火事は麻布で火が知れぬ
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90.芳川鎌子のその後

・「千葉心中」--- 淡路美月


 ああ春遅き宵なりき
   恋に悩める貴人(あでびと)の
   真白き指に輝ける
   ダイアの指輪憂いあり
   都に浮き名うたわれし
   二人の胸に秘めらるる
   恋の絆のからみ糸
   線路の錆と血を流す……。
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・更科の蕎麦はよけれど高稲荷
        森を眺めて二度とこんこん

・麻布長谷寺に清水観音の開帳あり、梅窓院のうしろより田の中の
溝をこゑて来るとて蛙飛ぶ田道あぜ道清水のお開帳へと心はせ寺

・寒山が拾得きたる絵姿は医者でもあらず茶坊主てもなし
 
  ・年礼のかりの一つらかへるなり後なが先にかうがいのはし

  春のはじめ麻布さくら田町霞山いなりの前にて
・やがてさくさくら田町のさくら麻の麻布のほとりまづかすみ山
   蜀山人(大田南畝)
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永坂更科布屋太兵衛 碑

・唐崎も 麻布も今は やもめなり  古川柳

・十番の 流れ 金杉橋に 出る   古川柳

・更科と 月を見おろす 高稲荷   古川柳

・鳥居坂 狐うなぎの 近所也    古川柳

・十番を はいて小栗は 碁盤なり  古川柳

・春麻布 永坂布屋 太兵衛かな   万太郎 (久保田万太郎)

・一筋の 枝も栄へる 麻布山    古川柳

・十番のわきに子捨てるやぶもあり  古川柳
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冬の夜を語る麻布の七不思議  句佛-----------------------------

近隣

・赤羽根の 流れに近き水天宮 うねるようなる 賽銭の波

・商いも 有馬の館の水天宮 ひさぐ5日の風車うり

・人はみな 尋ねくるめの上屋敷 水天宮に賽銭の波

・湯も水も火の見も有馬 名がたかし

・火の見より 今は名高き 尼御前

・名からして江戸っ子らしい源氏綱

・あぶないと 付き添う 姥に幼子も 手をとられたる 三田の綱坂

・江戸っ子に してはと綱は 褒められる

・氏神は八幡と綱申し上げ


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