- 狸穴の婚礼
- 大黒坂の猫股
- 我善坊の大鼠
- 谷町の遊女屋敷
- 二本松の赤子
- 白金御殿の一本足
など、どれも初耳です。しかし、残念ながら内容が記載されていないので、どのような話であったのかを確認することはできません。また「木賃宿」の項には当時三ノ橋、四ノ橋あたりの古川瑞に「夜鷹」が出没しその女性たちの表の仕事場として谷町の一膳飯屋、三連隊下のすし屋、竜土町の蕎麦屋などが記載されています。商談が成立すると四ノ橋辺の木賃宿に上がったそうです。
その他にも天文台、南部坂、新道路、麻布気分などの項目がありどれも現在進行形で書かれているので、大正期の麻布を満喫できます。
そして、同様の書に昭和3年発行の「大東京繁昌記」がありこちらは(飯倉付近)の項を島崎藤村が執筆し、(芝、麻布)を小山内薫か書いています。