2013年6月24日月曜日

港むかしむかし

(以下の文章は2000年頃書いたものです。)

港区の図書館が、遅まきながらインターネット蔵書検索に対応したようなので、早速「麻布」で検索をかけてみました。すると83件がヒットしそして麻布(あさぬの)などの無関係な項目を除いた結果、興味のある本がいくつか浮かび上がってきました。そのひとつは「港むかしむかし」というタイトルで本項のタイトル「むかし、むかし」とよく似ており、早速高輪図書館に閲覧に行ってみました。

カウンターで書名を言って教えられた場所を探したが見つからず、係りの方に探してもらうと別の棚から本というよりは小冊子のような手作り風の冊子が見つかりました。表紙は手書きで本文は印刷ですがルビが手書きで振られており、寄贈の印が押されています。発行年は明記されていないのです、がかなり古いもので、おそらくはどこかの小学校で先生が個人的の作成されたものと思われました。内容は麻布七不思議をはじめとして港区内の不思議話・昔話が数多く掲載されており、パソコンのない時代手作りでこの小冊子を作成した作者の苦労がしのばれる逸品です。内容のタイトルは以下。






・麻布七不思議


①善福寺の逆さ銀杏 ②六本木 ③かなめ石 ④釜なし横丁 ⑤狸穴の古洞 ⑥羽衣松 ⑦広尾ヶ原の送り囃子


・狸坂の狸


・狐坂の狐


・がま池


・こうのとりがつたえた霊薬


・火消し地蔵


・お珊(さん)地蔵


・奴地蔵


・麻布名物


①狸そば ②狐しるこ ③お亀団子


・綱産湯の井戸


・親鸞のおきみやげ-善福寺の「逆さ銀杏」


・浅岡飯たきの井戸


・間垣平九郎は実在の人物か


・紅毛久助(あかげきゅうすけ)の墓


・むかっ腹をたてた「め組」の半鐘


・これは意外!-村上喜剣と寺坂吉衛門


・内匠頭の亡霊魚屋にたたる


・首洗い井戸


・我善坊の猫又(ばけねこ)


・小判をのんで死んだ話


・死んだ人の肉を食べたお坊さんの話


・陸蒸気をまねしたたぬき


・竹芝の長者