私が子供の頃の昭和四十年代前半、家の近所には元お屋敷だった「空き地」がそこここに点在していました。
そして、秋の深まったこの季節には茶色くなったカマキリやバッタ捕りをしましたが、その空き地には必ずといってよいほど実のなる木が、ありました。
一番ポピュラーだったのは柿の木で、この時期日当たりの良い木の柿はそろそろ食べ頃を迎えます。しかし、気をつけなければいけないのは渋柿も多かったので、当時は先輩からここの柿は甘い、ここのは渋いっといった情報を伝授していました。
またあけび、いちじく、なども多くあり、夏はビワなどがありました。
昨日麻布行の途中で柿やいちじくなどを見つけ、久しぶりに空き地で遊んだ少年期を思い出してしまいました。