2008年6月8日日曜日

Clapton's Guitars その2



ブラウニーが落札された5年後の2004年6月24日、今度はあのBlackieがクリスティーズで行なわれたオークションにかけられた。このギターはご存知の通り、Claptonがレインボー・コンサート以来、長い間一番お気に入りのギターとして使用し、Clapton=Blackieとまで言われた名機だ。私が一番印象的なのは「Just One Night」というライブアルバムにもなった1979年の東京公演時E.Cがメインで使用していたことで、公演ではあまり歪んでいないきれいめなハーフトーンを出していた。(ちなみにこの公演の Tulsa Time 、Early In The Morning などのボトルネックにはブラウニーを使用していた。)またこの公演時にはジョージ・ハリスンとの正式離婚が成立したパティ(元ジョージ・ハリスン夫人でLayla・Wonderful Tonightで唄われた)を同伴?との噂もささやかれ、私も会場内をキョロキョロと見まわしてしまった(^^;


オークションは当初15万ドル程度で落札されるだろうとの予想を大きく裏切り、最終的に95万9,500ドル(およそ1億520万円)で落札された。これは、これまでのギターの最高落札価格であった自身のブラウニー49万7,500ドルをも大きく引き離した。しかし本当に驚くのはここからである。


このギターが落札された2年後の2006年11月24日、Fender Custom ShopからこのBlackieのレプリカが発売された。
275本の製作で価格は何と!280万円!実売ではもう少し安いようだが、レプリカで280まんえんとは! 驚きである。