2012年10月3日水曜日

ALWAYS三丁目の夕日は麻布?

東京タワービル3Fに展示されている
夕日町の1/43ジオラマ
数年前にALWAYS三丁目の夕日の1作目が公開されたとき、架空ながらも映画の上での「夕日町」の設定はどのあたりかと調べたことがありました。
その答えは「夕日町の秘密」という付属DVDで「芝愛宕町」との答えが明かされていたのですが、オープニングタイトルのゴム動力飛行機が飛び上がって俯瞰してゆく街並みから、どうしても愛宕から見える東京タワーとは思えず、数人で東京タワー周辺を歩き回ってその答えが、

三田通りからイタリア大使館方面に入った路地にあるという設定の架空の商店街

という結論に達しました。
しかし、その際に次点として、もしかしたら東麻布イースト商店街あるいは小山町?という意見もありました。


そして今年1月にALWAYS三丁目の夕日`64が公開され、劇場で3D眼鏡をかけてみましたたが暗い3D画面に気を取られて集中して観ることが出来ず、内容の理解度がいまいちでした。


再現された鈴木オート
しかし、7月にDVDが発売されたのを期に再度見直すと、一連のALWAYS作品で設定された「夕日町」の決定的な場所設定が映されていることが判明しました。
`64のオープニングで、主人公の一平くんがおなじみのゴム動力飛行機を飛ばす際に映し出される飛行機から俯瞰した東京タワー映像の背景が、東京プリンスホテルや竹芝・日の出桟橋方面となっておりゴム動力飛行機は、ほぼ真西から真東へ飛行したことが解ります。
これにより映画での商店街の位置設定は間違いなく「東麻布イースト商店街」付近である事が判明しました。

ただし残念な設定にも気がつきます。

ゴム動力飛行機が夕日町商店街から大通りに出て都電の電線をかすめて上昇してゆくシーンがありますが、赤羽橋~新一の橋へと続く古川北側の大通りには、残念ながら都電は走っていませんでした。
古川橋方面から来た都電は一の橋停留所を過ぎると右に大きくカーブして一の橋を渡り、中の橋・赤羽橋と進みます。
また大通りの情景や前方に見える東京タワーの立ち位置は、やはり三田通りだと思われます。
まぁ、夕日町自体が架空の街であり、原作のコミックでも特定の場所を臭わせる描写は無いのでどうでも良いのですが、せっかく麻布という設定かもしれないので、気になりますね。


この記事を書くに当たってネットで情報を探していたら、1作目のALWAYS三丁目の夕日で主人公の一平くんと友人淳之介くんが都電を乗り継いで高円寺まで別れた母を捜しに行くシーンを詳細に検証しているサイトを見つけましたので、興味のある方はご覧下さい。







東京タワー展望台から見た東麻布~元麻布方面







DEEP AZABU関連記事

さよなら麻布の都電

麻布映画劇場

麻布の寄席、劇場、映画館